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住宅ローン減税ついて

家を買うというのは、人生で一番大きな買い物となることが多いでしょう。最大の出費に対して、色々と知識をつけて賢く判断するための準備をしておくに越したことはありません。ここでは住宅ローン減税という制度についてまとめてみます。

 

住宅ローン減税制度とは

不動産購入をした際に住宅ローンを借りると、一定額が所得税から控除されるというのが住宅ローン減税制度です。2017 年現在、一般住宅を購入した場合は住宅ローンの年末時点の残高の 1% 分、限度額 40 万円が 10 年間に渡って控除されます。つまりもし本制度を最大限活用した場合、40*10 = 400 万円得をすることになります。さらに夫婦でローンを組もうと思えばその倍、最大 800 万円となります。勿論、この限度額を受け取る条件を満たすことはなかなか難しいでしょう。

 

制度をフルに活用するには

限度額まで控除をされるためには、少なくとも 4000 万の借り入れが必要となります。夫婦であれば 8000 万…この時点でそもそも借り入れできるか怪しいですね…

またローン返済を行ないながらも、10 年後の時点でまだ 4000 万のローンが残っている状態でなければ、10 年間ずっと限度額控除されるということにはなりません。試しに 35 年ローン、金利 0.45%で借りる場合、10 年後に 4000 万のローンが残っている状態を作るシミュレーションをしてみたところ、5500 万円程借り入れを行なうという結果となりました。

そもそも控除されるだけの税金を収めている必要があります。はじめに控除されるのは所得税、それでもまだ控除額が余っている場合は住民税から引かれるようです。ただし住民税については最大で 136500 円までしか対象とならないようなので、それでも余った控除額については消滅してしまうとのことです。来年度への引き継ぎなども行なわれないようですね。

つまり 400000 - 136500 = 263500 円の所得税を収めてなければなりません。ここから年収を正確に逆算することは他の情報が足りないためできないようですが、テストケースを見る限りではざっと年収 700 万近くは必要なのではないでしょうか。

結論としまして住宅ローンを組んで最大限減税を受けるためには、

年収: 約 700 万以上

借り入れ: 5500 万以上

各々一人辺りこれくらいの条件でなければ駄目だと思われます。実査には年収 700 万で 5500 万借り入れを行なうとかなり生活的に厳しいはずですので、もっと年収がなければならないかと思います。平均的なサラリーマンの目線で見ると、住宅ローン減税を最大まで受けるというのはあまり現実的なプランにはならなそうです。

 

現在、あらゆる不動産は高騰しています。しかし日本の人口は確実に減っていくため、需要と供給が合わなくなるのも時間の問題です。勿論今後も人が集まる場所であればその土地の値段は下がらない、あるいは上がる余地があるかもしれませんが、一気に過疎化する地域が必ず発生するでしょう。住宅購入自体がかなりリスキーと言えると思います。住宅ローン減税を十分に活用することも大切ですが、まずはどのような物件を買うのか。そもそもこの時期に買うべきなのか。について熟考した方が良さそうです。本制度についてまとめた記事で、そんなこと言うなし…という感じで終わります。