お金はともだち

小遣い稼ぎ、投資、節約について学び、お金と仲良くなるのが目的。ゲームもともだち。

夫婦における銀行口座管理

現在、共働きの夫婦が増えてきているのではないかと思います。自分の知り合いもほとんど共働きです。その際気になるのは、銀行にお金をどのように預けるかという点。どうやら一つの銀行口座に纏めてしまうと、色々と法律上のリスクがあるようなのです。

 

一つの口座で管理する場合のリスク

まず一つの銀行口座には当然ですが一つの名義となります。夫婦で一つの口座で管理する場合、どちらかの名義の口座となるわけです。ただ例え二人で貯金している口座だったとしても外から見た場合、その名義人の財産とみなされてしまうようです。

例えば家を購入するケースを考えます。夫婦で頭金を半額ずつ出し合い共有名義で家を購入するとします。これを先程の共同預金の口座から頭金を支払う場合、その口座名義人が全て支払ったとみなされてしまい、家の持ち分として設定されている内容と異なるとして、税務署からツッコミを受けることがあるそうです。

また他の例として、その口座の名義人が亡くなったと仮定します。子供がいない夫婦の場合、相続人は配偶者と死亡者の親となります。(配偶者が 2/3、親が1/3)本来、半額は元々配偶者の預金であったとしても、全ての預金が相続対象として扱われてしまい、トラブルの原因となるわけです。さらに相続税が発生するような金額の場合はなおさらでしょう。

 

共働きは各々の口座を用意した方が良さそう

上述したようなリスクをなくすためにも、お互いの銀行口座に給与が振り込まれる形にしとくのが望ましそうです。勿論分けたまま何もしないと家庭の経済状況が不透明になるので、上手に情報共有をしていく必要はあるかと思います。

また各々の口座の支出役割を決めておくと、管理上分かりやすくなるでしょう。家賃や光熱費といった定額支出の口座、その他生活費やお小遣いをもう一つの口座といった形などです。ただ支出を片方に寄せてしまうと、口座一つにしたときと似たような問題が起こると思われますので、ある程度バランス良く支出されるようにも目を配っておいたほうが良いのかもしれません。

 

夫婦で2つの口座を管理する場合、これらには個人の自由度のない口座となるため、実際にはさらにお互いのへそくり用のような口座も持つことになるでしょう。リスク回避の結果として中々複雑な管理状態になりますが、現在では複数の口座と連携できる家計簿アプリ等もあるようなので、これらを利用する手も良いのではないでしょうか。

私は口座に入れるお金をほとんど持ち合わせていないので、しばらくの間へそくり用口座は不要。有り難いことに複雑性が一つ解消されております。