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ドバイで「るるぶ」がカシミヤに変わる

るるぶに群がるドバイの商人たち

昨年 2017 年にドバイ旅行へ行ってきたんですが、この旅行で印象的だったことの一つとして、ドバイ旧市街にあるスークの一つであるオールドスークに行ったとき、そこの露天商の連中が旅行ガイドブックの「るるぶ」をとても欲しがるという出来事がありました。(スークとは、木造のアーケード街みたいになってる市場です。)

るるぶ」片手に旅行を楽しんでいた私に対して、客引きを行なっていた店員達が「これ見せてくれ!」「数分で良いから」と言いながら群がってきたのです。彼らの中には強引に「るるぶ」を手元から奪おうとしてくる輩もいたのですが、その彼は「るるぶ」を引っ張りながら「もっと良いものに変えてやる。カシミヤに換えてやる。」と鬼気迫る表情で提案してきました。

このスーク内のとある店舗に入って分かった事なのですが、どうやら「るるぶ」に掲載されている店が自分のところであると主張し、観光客の信用を得る手段として使うために「るるぶ」を欲しがるようなのです。(実際、この店舗では「るるぶ」を既に所持しており、上述の手段を用いて営業をしていました。ただ掲載されているのが本当にその店なのかはまた別の話…)

結局のところ「るるぶ」を地図代わりに利用していて、まだ後日も滞在する予定のあった私はそのカシミヤとのトレード提案を断りました。その後も類似の提案をしてくる店員は多くいる中、取引せずにオールドスークを抜けることになったんですが、ここで疑問があります。果たして「るるぶ」とカシミヤを取引することは、得だったのでしょうか。

 

るるぶとカシミヤを取引すると得をするのか

Amason においてるるぶドバイの価格は 1512 円となっています。問題となるのはカシミヤの値段です。実はオールドスーク内のとあるお店で同行していた一人がカシミヤのストールのようなもの(ヒシャブ?)を購入しました。殆どの商品はこのヒシャブでしたので、「るるぶ」とのトレードで得られるものもこのヒシャブだと予想されます。この店で購入したヒシャブの定価は 200 ディルハム(AED) ほどでした。ただこの定価はあまり当てになるとは思えず、実際簡単に値切ることが可能で、最終的には 145 AED で購入しました。(この同行者は遠慮気味に値切っていたので、実際にはより安価で入手することができるでしょう。)

試しにこのドバイでの購入価格 145 AED をカシミヤの価値と仮定してみると、現在の相場で日本円にして約 4200 円です。つまり「るるぶ」と交換して得ていた場合、概算では 4200 - 1500 = 2700、約 2700 円ほどお得となります。

 

日本におけるカシミヤの価値

次に日本におけるカシミヤの価値について見てみます。カシミヤ100% のストールについて検索してみると、1 万円以上するものがほとんどです。中には 8500 円ほどで販売しているものもあるようですが、品質や規格がそもそも異なる可能性を一切考慮せずに考えると、ドバイの倍近くの価値です。仮に日本で 8500 円で売れるとし、るるぶドバイとの交換でカシミヤのストールを得ているとすると、8500 - 1500 = 7000、なんと約 7000 円も利益が出るのです。かなりテキトーなので一切信用できない値ではありますが、少し転売の夢が感じられます。

 

ということでこれからドバイへ向かう方は、るるぶドバイを大量に持っていって、カシミヤに変えてみるのはいかがでしょうか。勿論、自己責任で。と念押しさせて頂きます。ほぼジョークの気持ちで書いた記事ですが一応。。。